「いのめ守り」について

いのめ守り
秋葉山本宮秋葉神社さん、小國神社さん、五社神社・諏訪神社さん、当宮の遠江の四社を巡拝して完成させる「いのめ守り」についてご紹介します。

「いのめ」とは「猪の目」と書きます。文字通り猪の目の形を表し一見するとハート型に見えますが、実は日本の古来からの形で魔除けの意味合いがあるとされます。
神社の飾り金具にも多く用いられる、聖なる印の一つです。

このお守りは台座に遠江に鎮座する四社の「いのめ守り」をはめ込む形となっており、参拝者ご自身の手で完成させていだだくお守りとなっています。

この四社はかつて神職の学校が置かれ、遠江地方の拠点となっていた神社です。
現在でも普段より例祭に参列するなど交流がございます。

明治時代に広く神道を広めたとされる四社。
それから百五十年の節目を迎えるにあたり、改めて四社で協力して取り組めないかと今回の企画は立ち上がりました。

いのめには各社のモチーフとなる絵柄が描かれています。
東西南北の鎮座地に即した社名が台座に記されていますので、そちらにはめてください。

お守りは神様の御分霊(ごぶんれい)であり、お持ちいただくことで神様と常に共にありお守りいただくことを意味します。
遠江の四社各社でお祈りして大神様との御縁を結び、その御分霊をいただいて自分だけのお守りとしてお持ちください。

神社はその社殿のみならず、境内地も古くから聖地とされてきました。
東西南北の聖地を巡って空気感を肌で感じ、その御力をいただき、みなさま自身の手で「開運招福・福徳円満」のいのめ守りをお作りいただければ幸いです。

この巡拝を通して、多くの方に地域の神社を知っていただく一助となればうれしく思います。
いのめ守りいのめ守り

井伊谷宮

井伊谷宮について

宗良(むねなが)親王御祭神「宗良親王」は、後醍醐天皇第四王子(宮内庁調べ)であらせられ、今より約650余年、動乱の南北朝時代に一品中務卿(いっぽんなかつかさきょう)征東将軍として、この地を本拠に50余年の間、吉野朝方のためにご活躍になられました。

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ご祈祷

ご祈祷井伊谷宮ではご祈祷を毎日奉仕致しております。
御祈祷のご予約は承っておりませんので、当日お越しいただきまして受付へお申し出ください。受付は午前9時から午後4時半までとなっております。
祈祷控殿は冷暖房完備で、お子様のおむつ替えができる台がございます。
また車のお祓をご希望の方は第二駐車場を奥へと進んでいただきますとご本殿の横に車祓所がございますので、そちらにお停めいただいてから受付にお越しください。
第二駐車場は新宮という中華料理屋の前を入ったところです。車祓所はさらにその奥にございます。
その他ご不明な点がございましたら、お電話にてお問合せください。(053-542-0355)

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» 「御祈祷のご案内」チラシのダンロードはこちら(PDF:667KB)

奉祝の御朱印帳

井伊谷宮では令和4年に御鎮座150年の佳節を迎えるにあたり、奉祝の御朱印帳を奉製いたしました。種類は2種類ございます。

まず一つ目は赤色を基調とした当宮御祭神「宗良親王」が描かれた御朱印帳です。
朝廷が二つに分かれた南北朝時代。南朝方の柱として活躍されながら当時の歌の名門二条家の母を持つという出自もあり、宗良親王は歌人としても世に知られていました。

御朱印帳にはこのような歌が記されています。
「君が代を 絶えせず照らせ 五十鈴川(いすずがわ) 吾(われ)は水屑(みくず)と 沈み果つとも」
大きな戦を前に、自身や味方を鼓舞するために詠まれた歌です。宗良親王はどちらかといえば文化人の素養が強く、兄の護良親王のように武芸はあまり得意でなかったと言われます。

ですが時代の流れの中で、後醍醐天皇の皇子というご自身のお立場から戦の中に身を置きます。この歌は宗良親王の詠まれた歌の中で際立って勇ましい歌であり、いかに強い思いがあったかが伺えます。

みなさまも色々な社会の中で、また様々なお立場で悪戦苦闘することもあることと思います。
そんな方々の背中を押してくださる御祭神が描かれています。
また青海波の紋様が描かれており、穏やかな世と幸せが永遠に続くようにとの願いが込められています。

もう一つは青色を基調として御祭神の愛した花「スモモ」が描かれています。流水紋と青色でしまった下地に、スモモの白色が映えてとても格調高く感じます。

記されている紋は李花紋(りかもん)といい、李花とはスモモの花を表します。
裏側には同じ「君が代を」の歌が記されています。

現在社頭に出してございますので、どうぞご覧になってみてください。
どちらも男女共にお持ちいただけるデザインとなっています。

奉祝の御朱印帳御祭神の愛した花「スモモ」

新設休憩所の名前が決定いたしました

令和4年の御鎮座150年奉祝事業の一環で新設した無料史料館と休憩所ですが、昨年9月より休憩所部分につき名称を公募しておりました。
この度各賞が決まり、名称が決定いたしましたのでご報告させていただきます。

●宮司賞
「井の国 風涼殿(ふうりょうでん)」※採用名称
●職員賞
「天の身休め所(あまのみやすめどころ)」
「憩いの塔」
「水香舎(すいこうしゃ)」
「井伊谷テラス」

たくさんのご応募ありがとうございました。
皆様に名称をお考えいただいたこの休憩所が、心穏やかにお過ごしいただける空間となりますことを願っております。

史料館前の桜も季節には大変きれいな花をつけます。風涼殿二階から見下ろす桜もよいものです。
地元の天竜スギを用いたこちらの建物で、自然と一体となり風を感じながらどうぞご休憩ください。

なお、残念ながら選ばれなかった名称にも面白いものやいいものがたくさんありましたので、一部抜粋してしばらくの間風涼殿一階に紙をお出し致します。

井の国 風涼殿新史料館
新史料館新史料館

新型コロナウイルス感染症の対策について

新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴い、以下の対応をいたします。

・ご社頭では通常通りお参りができます。祈祷やお守り授与も通常通りです。
・社殿や祈祷控殿では、窓等を開け換気をしております。
・参拝の際には、マスクの着用をお願いします。又、当分の間、鈴緒を取り外します。 手水舎も柄杓も撤去し流水で手をお清め頂きます。
・ご祈祷時は皆様で触れることになるタスキ、玉串を用いず行います。玉串拝礼の代わりに全員での拝礼と致します。
・神主もマスクを着用してご祈祷をご奉仕致します。

一日も早い感染拡大の収束と皆様の御健勝を衷心より祈念申し上げます。

郵送祈祷、郵送授与品の受付について

新型コロナウイルスの影響を受け外出を自粛する中、ご祈祷を受けたくとも受けられない方もおられることと思います。
これからの見通しもなかなか立たない状況ですので、遠方にお住いの方、入院中の方等も含めご祈祷を受けに来られない方のため井伊谷宮では特別に郵送祈祷、郵送授与品の受け付けを行います。

» 「郵送祈祷」の詳細はこちら

» 「郵送授与品」の詳細はこちら


遠州弁うなぎみくじ

地元浜松に根差したおみくじとして、おみくじの内容が遠州弁で書かれている遠州弁うなぎみくじをお出ししております。遠州弁語録として単語も一緒にご紹介していますので、ぜひ日常生活でも使ってみてください。
うなぎは「うなぎ昇り」の縁起物。またうなぎは様々な栄養価が高い事でも知られます。そうしたうなぎの効能に合わせた全五色のお守のうち一体も入っております。
幸福・勝利の縁起物しゃもじを使って、うなぎの桶からすくっておとりください。
※取材・メディア紹介
中日新聞、静岡新聞、浜松経済新聞、東愛知新聞
SBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」、FMHaro「&U」、浜松ケーブルテレビ
遠州弁うなぎみくじ遠州弁うなぎみくじ

インフォメーション

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12月のお知らせ

今年もいよいよ最後の月となりました。
一年が本当にあっという間に感じます。新年を清々しく迎えられるよう、日々を過ごしていきたいですね。

さて、今月はお知らせがたくさんあります。
まず12月15日は地の神様のお祭日です。お祭日以前や、当日にご祈祷をされ御札やお社を替えられる方が多くいらっしゃいます。

地の神様は土地の神様で、敷地の北西に置き家の中心や南や東向きに置くことが多いです。
当宮では木製屋根のお社を6000円で頒布しております。お札はご祈祷をしてお渡ししており、予約不要の当日受付で毎日午前9時~午後4時半までにお越しください。(ご祈祷料一件3000円※祓砂付き)
地の神社付地の神郵送

足腰の具合が悪い等お越しになれない方には郵送でも承っております。郵送の場合は郵送時に御札が悪くなってしまうため形が少し変わり、祓砂がつかなくなります。(郵送料は祓砂に替えるため別途いただきません。)

12月1日から幸先詣でとしてお正月の縁起物をお出し致します。
コロナ禍にはじまった取り組みで年内にお参りをして先に縁起物を受けておくことで、年明けに無くなってしまうことを気にせずご自身のタイミングでお参りすることができます。

お正月の事前祈祷申し込みや郵送祈祷受付も始まっておりますので、ご希望の方はお申し出ください。

現在お出ししているまゆ玉の大サイズには小物がつきます。11月は植物で花が中心でしたが、12月は動物中心となります。(一部健脚祈願の草履などもあります。)
史料館前のまゆ玉飾りは、折を見て天井に飾っている風鈴を片付けお正月用のまゆ玉に変更します。

繭玉動物繭玉動物3

今月より第三回目となる浜松の三社詣で御朱印を行います。
前回、前々回と徳川ゆかりの神社として御朱印を奉製しておりましたが、今回は三社でクリア御朱印を奉製いたしました。

浜松の空の下に鎮座する三社ということで、空が共通のデザインとなっております。
各社描かれるモチーフは違いますが、当宮は日烏(ひがらす)が描かれています。

三社朱印ポスタークリア朱印

日烏とはいわゆるヤタガラスのことで、足が三本あるとされる導きの神様です。
当宮のご祭神も遠州浜から井伊谷に向かう道中立ち寄った三社神社で休憩をしているとき、飛び立つ日烏を見て吉兆と喜んだと伝わります。

太陽を背に重なるその姿は逆光でシルエットとなっていますが、ご祭神が見たであろう光景を御朱印にて再現いたしました。
太陽は皇祖神である天照大御神のことでもあり、皇族であられたご祭神も特別の思いがあったことと思います。

ここからは12月の月替わり御朱印です。

<月替わり2種類>
・一陽来復(いちようらいふく)
冬に赤い実をつける南天は、「なんてん」を「難転」にかけて、災いを転じる縁起の良い木とされています。「一陽来復」とは、よくない事が続いた後には良いことがめぐってくるという意味で、易経に記された言葉です。

・冬まいり/山眠る
「山眠る」は、冬の山の静まり返った様子を表す冬の季語です。
冬の象徴である雪の結晶の紋「初雪(はつゆき)」と「矢雪(やゆき)」をあしらい、季節の訪れを表現しています。

月替わり12月御歌

短歌を記した両面見開きで貼る御歌御朱印は3か月ごとに変わります。
頒布期間R6.12~R7.2月
『越中国にて百首詠み侍りしに戀を』
「今そうきおなし都のうちにては 心はかりのへたてなりしを」
(今ぞ憂き同じ都の内にては 心ばかりの隔てなりしを)
前文で敢えて「越中国にて」と強調していることから次のような解釈ができると思われます。

“かつてのように同じ都にあなたがおられたならばほんの少しの隔たりであったのに このような所(越中国)に居る今ではなお一層心憂うるものであるよ“

恋の歌でありながら、かつて慣れ親しんだ都での暮らしに遠く離れた地から思いはせる切なさを重ねているように感じられます。

2024年11月30日掲載 *大切なお知らせ

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