今年も夏越の大祓・茅の輪くぐり神事も無事に執り行うことができ、皆様がつつがなく残り半年もお過ごしになれますよう御祈念申し上げます。茅の輪は7月15日午後3時から撤収予定ですので、まだくぐられていない方はご都合のよろしい時にお参りください。

DSC_1139DSC_1153

茅の輪は蘇民将来が旅の途中のスサノオの命をお助けしたことに由来する信仰で、スサノオの命はそのお礼に疫病が流行った際に茅の輪を身に着けることで免れると教えました。
その茅の輪が後に大きくなって今ではくぐるようになったわけですが、ご自宅に輪を作って飾っていただけるように持ち帰り用の茅をバケツに入れております。
ご自由にお持ちください。※途中まき直しで追加をしますが、タイミングでなくなってしまう可能性もあります。

また「蘇民将来之子孫也」のお札は、これをお祀りすることでスサノオの命がお守りくださるという信仰です。スサノオの命はお伊勢さんのアマテラスオオミカミの弟であり、ヤマタノオロチを退治するなど非常に強いお力をもっているために災いを除けるお力があるとも言われます。
薄い紙札ですが厚紙をおつけしますので、厚紙に貼っていただくことで神棚や壁などに置いたり貼り付けたりしやすくなっております。

蘇民将来のお札人形

また茅の輪の近くに紙の人形(ひとがた※形代「かたしろ」とも)を設置しています。こちらはお名前をご記入いただき体に触れさせ息を吹きかけることでご自身の厄を移し、それを賽銭箱前の祓桶に入れることでお祓いを致します。

古くから悪いものが自身にたまっていってしまうため、悪事が起こると考えられてきました。
年間を通して多くのお祓いの儀式が執り行われてきたのは、身を清め清浄を保つことで健康やひいては厄難除け、開運にもつながるという信仰によるものです。

7月の御朱印は①七夕まつりと②献氷祭です。

7月朱印

七夕まつり
七夕とは天の川を挟み、向かい合っている織姫(織女星)と彦星(牽牛星)が年に一度相会する星を祭る年中行事です。笹竹に色紙や文字を書いた短冊をつけるしきたりは、江戸時代になってからのことといわれています。

献氷祭
冷たい氷をイメージした御朱印です。 猛暑の中、少しでも涼しい気持ちになれるように透け感のある紙を使用しました。お帳面に貼る前にお手にとって透かしてご覧いただくとより涼しげに感じられるかと思います。

さて、7月20日21日には夏マルシェを開催いたします。
猛暑・酷暑の続く昨今ですが、ご祭神に氷をお供えしご神慮をお慰めする献氷祭を執り行うに際し、冷たいものを取り扱う夏マルシェを開催いたします。

夏マルシェ

かつて氷は大変貴重なもので、冬に切り出し氷室において保存していた氷が朝廷に献上されていました。
皇室の神様をお祀りする当宮においても、氷をお供えして夏の暑気祓をお祈りいたします。

「神人共食」というのは神様と一緒に同じものを召し上がることでそのお力をいただくという意味の言葉ですが、ご祭神だけでなく皆様にも冷たいものを召し上がっていただきたく普段のキッチンカーにも冷たいもののメニューを加えていただいています。

このほかワークショップやハンドメイド品を扱うお店も室内等で出店し、キッチンカーやお店を含め各日15店舗弱お集まりいただきます。

史料館前の壁飾りは7月末まではてるてるボウズ、8月からは風鈴と風車となります。
7月は段々と表参道の風鈴飾り(今年初)も行っていく予定ですので、どうぞお参りください。

てるてるボウズ