今年も早くも半分が過ぎようとしています。
この時期の風物詩と言えば大きな茅の輪くぐりを思い浮かべる方も多いことと思います。

茅の輪くぐりは疫病除けの信仰で、所定の方法(茅の輪のそばに回り方の紙を設置しています)で三回くぐってお参りをすることにより健康で過ごすことができると言われます。
毎年6月30日の夏越の大祓に向けて製作しており、今年は6月28日(土)昼頃完成予定・7月13日(日)15時~撤収予定です。
夏越の大祓 茅の輪_R

人形(ひとがた)というお祓いをするための特別な紙があり、ご希望の方は茅の輪をくぐる前にお名前を記入して息を吹きかけてご自身の厄を人形にお移しください。

DSC_8950_R厄割石盃_R


吐息によって厄を移すという信仰は古くからあり難転厄割石と同じです。
夏越の大祓は6月30日(月)15時~行い、お祓いの後に参列者全員で茅の輪くぐり神事を行います。

当日お越しになれない方のために先述の期間茅の輪を設置しておりますので、お参りの際にはどうぞくぐってお参りください。

その他「蘇民将来之子孫也」の御札を今年もお出し致します。※画像は昨年のものとなります。
※茅の輪設置後頒布を致します。

昨年とは色の違う紙札となります。厚紙をお付けしますので、厚紙に貼ることで御札自体に穴を開けたりすることなく壁に貼ったり立てかけたりできるようになります。
蘇民将来横_R持ち帰り用茅_R

茅が新鮮なうちは茅の輪に用いた茅をバケツに入れて置いておきますので、ご自由にお持ちいただき輪にしてご自宅にお飾りいただけます。

6月の御朱印は夏越大祓と梅雨まいりです。

<夏越大祓>
6月と12月の末日にある大祓は、知らず知らずのうちに付着した半年間の罪穢れを祓い、残り半年の無病息災を願う祭祀です。6月の「夏越の大祓(なごしのおおはらい)」では、茅草(ちぐさ)でつくった大きな輪が境内に立てられ「茅の輪くぐり」で身を清めます。

<梅雨まいり/蛍と蛍袋>
夏の風物詩「蛍」と、季節の花「ホタルブクロ」の御朱印です。ゲンジボタルやヘイケボタルのように幼虫期を水中で生活する種類は世界でも大変めずらしいそうです。ホタルブクロは子どもが花の中に蛍を入れて遊んだことが名前の由来という説があり、白色または淡紅紫色の可愛らしい花を下向きにつけます。

6月御朱印_R歌御朱印_R

<季節限定 御歌御朱印6~8月>
今回の御歌朱印は、日本の美しい風景を表す言葉を題材に、ご祭神宗良親王様の歌集「李花集」より、「花」「鳥」「風」「月」それぞれを詠った和歌を紹介してまいります。

ある時中院准后(北畠親房公)が親王様にお見せした和歌の数々の中に
「わすれすはいさかたらはむほととぎす 雲ゐになれし代々の昔を」
(忘れずばいざ語らはむ時鳥 雲居になれし代々の昔を)
という歌があり、親王様はそのそばに次のように書き添えました。
「わすれすは今もなかなむ時鳥 なれし昔の世々のふる聲」
(忘れずば今も鳴かなむ時鳥 なれし昔の世々の古聲)
“時鳥よ遠い昔になってしまったあれこれを忘れていないならば 今もあの懐かしい声で鳴いてほしいものだ”
*「時鳥」…ホトトギスの別名

6月からの史料館前の飾りはてるてるボウズとアジサイとなります。
これから梅雨の時期、例年大雨に見舞われる昨今ですが水の被害が出ませんようにとの願いを込めててるてるボウズをお飾りいたします。
DSC_7336_R花手水_R

アジサイは梅雨の時期に咲く人気の花。
井伊谷宮の神宮寺川沿いの土手にも植えられていますので、ぜひご覧になってみてください。

またアジサイの花手水も行います。
花の彩で少しでも心穏やかなお時間をお過ごしいただければ幸いです。