9月22日(月)は井伊谷宮例祭です。
10時より神事を斎行、午後には歌謡ショーや投げ餅を行います。
夜には手筒花火や、露天やキッチンカーの出店もあります。
多くの皆様のお越しをお待ち申し上げております。
9月から頒布する御朱印のご紹介です。
今回は月替わりの御朱印が2種類と季節の御朱印が1種類あります。
◆【月替わり】9月限定御朱印
頒布期間:令和7年9月1日~9月30日まで
初穂料:各500円
<重陽の節句>
最も大きな陽数「九」が重なる九月九日を重陽といいます。五節句のひとつで無病息災や不老長寿を願い、祝いの宴を開いたことが起源と言われています。また別名菊の節句とも言われ、宮中では菊を鑑賞する宴や菊を用いた厄払いが行われていました。
<井伊谷宮御例祭>
元中二年八月十日、宗良親王薨去(こうきょ※皇族が死去する事)の日を新暦に改めた九月二十二日に例祭が斎行されます。その御祭神の命日に合わせて実施する手筒花火の奉納は、五十年近くの歴史を誇る当宮の恒例行事です。
◆【季節限定】御歌御朱印「風」
頒布期間:令和7年9月1日~11月30日まで
初穂料:各1,000円
日本の美しい風景を表す言葉を題材に、ご祭神宗良親王様の歌集「李花集」より、「花」「鳥」「風」「月」をそれぞれを詠った和歌入りの御朱印です。
秋の期間は「風」です。
ご高齢になられた親王様が信濃国伊那郡(長野県南部)にお住まいのころ、いつしかどこからの音信も絶え果てて、御自身の無事と尋ねられることも最早無くなったものだと心寂しく思われ、次のように詠まれました。
「我を世にありやととははしなのなる いなとこたへよ嶺の松風」
(我を世に在りやと問わば信濃なる 伊那と答えよ嶺の松風)
“この険しい山稜を吹き抜け松を揺らす風よ もし私の無事を問うものがいるならば 信濃国の伊那にいると答えておくれ“
茅の輪は7月13日(日)15時に片付けとなります。
夏越の大祓・茅の輪くぐり神事は6月30日(月)15時からとなりますので、ご希望の方でご都合の合わない方は片付けまでにお参りいただければと思います。
脇のバケツに入れてある茅はお持ち帰りいただけます。ご自身で輪を作りご自宅にお飾りいただければ心身健康にて過ごせると伝わります。
蘇民将来の御札はスサノオノミコトが旅の途中、蘇民将来という人に宿を提供してもらったことに由来する信仰です。
スサノオノミコトが宿のお礼にこの先疫病のはやった際に茅で作った輪を身に着けていれば、疫病を逃れることができると教えてくれたとされます。
蘇民将来の子孫也の御札は、蘇民将来の子孫ですからお守りくださいという意味合いになります。
スサノオノミコトは大変お力の強い神様ですから、疫病や悪事を祓う力があると信仰される神様です。
神話に詳しい方はご存じかもしれませんが、伊勢神宮のアマテラスオオミカミ様の弟君でいらっしゃいます。
ヤマタノオロチを退治した逸話も有名ですね。
さて、7月の御朱印は七夕まつりと夏まいりです。
<七夕まつり>
七夕とは天の川を挟み、向かい合っている織姫(織女星)と彦星(牽牛星)が年に一度相会する星を祭る年中行事です。笹竹に色紙や文字を書いた短冊をつけるしきたりは、江戸時代になってからのことといわれています。
<夏まいり/あさがお>
早朝に咲き、夕方にはしぼんでしまう一日花(いちにちばな)の「あさがお」は、日本の夏の風物詩として古くから人々に親しまれてきました。特に江戸時代末期には大変流行し、多くの品種が生まれたそうです。
その他金谷書道教室・金子書道教室主催、大谷青嵐先生応援で七夕書道成就祈願展を行っています。
7月31日に撤収を予定しており、子供たちの作品を中心に200点以上飾られています。
七夕は諸芸上達、とりわけ書道の上達も古くから願われてきました。
デジタル中心の社会でも手紙など手書きの温かみの文化は残り続けることと思いますし、私自身も少しでも字がうまくなれたらよいなと日々思っております。
併せて二橋染工場様の注染染めの手ぬぐいの展示も行っております。
七夕は繊維業の信仰でもあり、浜松の伝統産業である注染染めの色の風合いなどお楽しみください。
注染染めは染料を注いで(そそいで)染めることに特徴があり、色のにじみやぼかし具合が優しい雰囲気を作り出します。
今年は動物のデザインもあり可愛らしいですし、模様中心や絵画のような作品もあって見ているだけで面白いです。
8月3日からは大谷青嵐先生の収蔵品の展示を行います。(8月2日搬入)
こちらでは江戸後期から明治など近世の著名人の作品をご覧いただけます。詳しくはまたインスタグラム等でお知らせいたします。
※今年の夏マルシェは中止となりました。
担当者が体調を崩しており、今年は各方面で様々縮小して行っております。
お楽しみにしてくださっていた皆様には大変申し訳ありません。
今年も早くも半分が過ぎようとしています。
この時期の風物詩と言えば大きな茅の輪くぐりを思い浮かべる方も多いことと思います。
茅の輪くぐりは疫病除けの信仰で、所定の方法(茅の輪のそばに回り方の紙を設置しています)で三回くぐってお参りをすることにより健康で過ごすことができると言われます。
毎年6月30日の夏越の大祓に向けて製作しており、今年は6月28日(土)昼頃完成予定・7月13日(日)15時~撤収予定です。
人形(ひとがた)というお祓いをするための特別な紙があり、ご希望の方は茅の輪をくぐる前にお名前を記入して息を吹きかけてご自身の厄を人形にお移しください。
吐息によって厄を移すという信仰は古くからあり難転厄割石と同じです。
夏越の大祓は6月30日(月)15時~行い、お祓いの後に参列者全員で茅の輪くぐり神事を行います。
当日お越しになれない方のために先述の期間茅の輪を設置しておりますので、お参りの際にはどうぞくぐってお参りください。
その他「蘇民将来之子孫也」の御札を今年もお出し致します。※画像は昨年のものとなります。
※茅の輪設置後頒布を致します。
昨年とは色の違う紙札となります。厚紙をお付けしますので、厚紙に貼ることで御札自体に穴を開けたりすることなく壁に貼ったり立てかけたりできるようになります。
茅が新鮮なうちは茅の輪に用いた茅をバケツに入れて置いておきますので、ご自由にお持ちいただき輪にしてご自宅にお飾りいただけます。
6月の御朱印は夏越大祓と梅雨まいりです。
<夏越大祓>
6月と12月の末日にある大祓は、知らず知らずのうちに付着した半年間の罪穢れを祓い、残り半年の無病息災を願う祭祀です。6月の「夏越の大祓(なごしのおおはらい)」では、茅草(ちぐさ)でつくった大きな輪が境内に立てられ「茅の輪くぐり」で身を清めます。
<梅雨まいり/蛍と蛍袋>
夏の風物詩「蛍」と、季節の花「ホタルブクロ」の御朱印です。ゲンジボタルやヘイケボタルのように幼虫期を水中で生活する種類は世界でも大変めずらしいそうです。ホタルブクロは子どもが花の中に蛍を入れて遊んだことが名前の由来という説があり、白色または淡紅紫色の可愛らしい花を下向きにつけます。
<季節限定 御歌御朱印6~8月>
今回の御歌朱印は、日本の美しい風景を表す言葉を題材に、ご祭神宗良親王様の歌集「李花集」より、「花」「鳥」「風」「月」それぞれを詠った和歌を紹介してまいります。
ある時中院准后(北畠親房公)が親王様にお見せした和歌の数々の中に
「わすれすはいさかたらはむほととぎす 雲ゐになれし代々の昔を」
(忘れずばいざ語らはむ時鳥 雲居になれし代々の昔を)
という歌があり、親王様はそのそばに次のように書き添えました。
「わすれすは今もなかなむ時鳥 なれし昔の世々のふる聲」
(忘れずば今も鳴かなむ時鳥 なれし昔の世々の古聲)
“時鳥よ遠い昔になってしまったあれこれを忘れていないならば 今もあの懐かしい声で鳴いてほしいものだ”
*「時鳥」…ホトトギスの別名
6月からの史料館前の飾りはてるてるボウズとアジサイとなります。
これから梅雨の時期、例年大雨に見舞われる昨今ですが水の被害が出ませんようにとの願いを込めててるてるボウズをお飾りいたします。
アジサイは梅雨の時期に咲く人気の花。
井伊谷宮の神宮寺川沿いの土手にも植えられていますので、ぜひご覧になってみてください。
またアジサイの花手水も行います。
花の彩で少しでも心穏やかなお時間をお過ごしいただければ幸いです。
【追記】お田植え祭のお知らせ
5月25日(日)13時半~神饌田にてお田植え祭を行います。
毎年地元の子供たちに早乙女のご奉仕をいただいています。
※今年は学校行事の関係もあり、24日(土)、25日(日)どちらかが雨の場合早乙女奉仕がなくなります。
※その場合実際の田植えについては、天候等条件の良い時に早乙女なしで行います。
お米の豊作を願い、ひいては国や地域の平安をお祈りする神事です。
神道では古くから田植えの時期には今年も豊かな稔りが得られるようにと願い、収穫の際には自然の恵みに感謝をいたします。
子供達にも田植えの経験を通して、泥のぬかるみや等間隔で植える難しさなど自分の肌で感じていただけると嬉しいです。
田んぼに水が張られ景色が反射する光景
稲穂が夕日に照らされて黄金色に輝く光景
多少の変化はありますが、神社近くの田園風景はきっと昔と変わらず続いているのだと思うと、どこか懐かしく昔の人とつながったような不思議な心地がします。
こんな光景が末永く続いていってほしいなと心より願っております。
新緑の風薫るさわやかな日々が続くようになりました。朝晩は冷えるものの日中は少し汗ばむ陽気で、だんだんと過ごしやすくなってきたように思います、
5月からは花重ね御朱印の第二段「彩色兼美」をお出し致します。
透明な下地の御朱印にチューリップ、アジサイ、スイレンが描かれ、第一弾の御朱印と重ねると花が咲き乱れてとてもきれいになります。
もちろん単体でもお持ちいただけます。
重ねる場合一枚のクリアポケットに二枚とも入れて重ねることができます。重ねる際はぜひ第二弾の方を前面に入れていただくと、チューリップもきれいに浮き出て画像のようになります。
さて例年GW(5月3日~5日)には甲冑体験を行っておりましたが、本年は陣羽織のみの体験となりますのでご注意ください。
陣羽織や手作りの武具をお出ししますので、ご自由に身に着けお写真をお撮りいただけます。
※陣羽織のみ5月一杯お出ししておりますので、ご自由に羽織ることができます。
5月3日~5日以外は武具等はございません。
手づくりの甲冑は着られませんが、祈祷控殿に飾っておりますのでどうぞご覧ください。また祈祷控殿には五月いっぱい凧の展示をしていただきます。(細江凧の会)
史料館の壁には手作りこいのぼり飾りを行っています。来年は追加の飾りも考えてくださっていますので、またお楽しみにしていただければ幸いです。
表参道には本物のこいのぼりを飾っています。今年は体力的にあまりたくさん飾れませんでしたので、飾り方を変えて一か所にまとめる形となりました。
その他GW期間中は神社横を流れる神宮寺川において、地域の方がこいのぼりの川渡しをしてくださいます。
昨年より大きなこいのぼりが飾られ、本数も増えております。
境内のこいのぼり、史料館の手作りこいのぼり、川渡しのこいのぼりを合わせると200匹以上飾られています。
ぜひ季節の風物詩「こいのぼり」をご覧いただければ幸いです。
五月の特別御朱印は下記の通りです。
<端午の節句>
五節句のうちのひとつ「端午の節句」にちなんだ御朱印です。男の子の成長を祝って飾られる兜(かぶと)には、健やかな成長を願う意味が込められています。
<初夏まいり/藤と牡丹>
晩春から初夏にかけて優雅に房を垂らす藤の花と、優美に咲き誇る大輪の花である牡丹をあしらった御朱印です。牡丹がゆっくりと散るころに春が行き、新しい季節がやってきます。
4月となり新生活の季節となりました。
色々と変化の多い時期でお疲れも出やすいですから、みなさまどうぞご自愛ください。
さて、今月の御朱印は下記のとおりです。
<鎮花祭>
「鎮花祭(ちんかさい)」とは、春の花が散るたびに疫病が分散して流行病を引き起こすとされ、それを鎮めるために行われる伝統祭祀です。
<春まいり/たんぽぽ>
蒲公英(たんぽぽ)は、日本でよく見られる春の野草です。
在来種は夏に葉を落とし、秋頃にまた葉を出し成長するという特徴がありますが、外来種は1年中成長を続けそうです。
この他、花の御朱印第一弾「春一番~桜吹雪~」をお出ししています。
無くなり次第終了となります。
こちらは一枚でもお持ちいただけますが、5月からお出しする第二弾と重ねることができ2枚合わせると満開となります。
境内のひな飾りは片付け、これからは端午の節句飾りとなります。
だんだんと祈祷控殿には凧、手作り甲冑、五月人形を飾ってまいります。
今年は境内のこいのぼりの飾り方を変えました。
体調があまりよくなく、例年より小さなものを中心に飾りました。
飾る場所は少なくなっていますが、数でいうと昨年と同数になるかと思います。
また恐れ入りますが例年行っている(5月3日~5日の)甲冑体験、階段の五月人形飾りは今年は行いません。(本物の甲冑着装披露も今年は行いません。)
ただGWには、昨年同様地域の方が神宮寺川にこいのぼりの川渡しをしてくださいます。
こちらは昨年より数を増やして飾ってくださるようですので、楽しみにしていただければと思います。
5月からは史料館壁飾りも手作りこいのぼり飾りとなり、これと境内・川のこいのぼりを合わせると200匹以上のこいのぼりが飾られることとなります。
なお甲冑体験(甲冑を身に着ける)は行いませんが、5月3日~5日の期間祈祷控殿にてご自身で陣羽織を羽織っていただいたり、手作りの武具をお持ちになることはできます。(陣羽織だけは5月一杯可能)
いよいよ3月となり、ひな祭りと花の季節となりました。
今年のおひなまつりですが、ちょうど第四駐車場の梅が見ごろを迎えております。
3月1日(土)ひなマルシェ※晴天時階段ひな 10時~15時
3月2日(日)ひなマルシェ※晴天時階段ひな 10時~15時
・おひなさまと雅楽 参集殿大会議室 10時半~11時10分頃まで予定
・流しひな神事 11時半~※11時15分~20分頃に賽銭箱前に集合
2日間のひなマルシェに加え、3月2日には雅楽の催しやお祓いの神事「流しひな」を行います。
例年お送りしておりました十二単は本年先生の体調不良で中止となり、今年は雅楽演奏とおひなさまのお話を致します。
お子様へのクイズも行って正解のお子様にはお菓子をプレゼントしたりもする予定ですので、気軽にご家族でお楽しみいただければと思います。
流しひなは元々は老若男女問わずお祓いをしていた上巳の節句が起源と言われておりますので、当宮では老若男女問わずご参加いただける神事として執り行っております。
流しひな絵馬を形代としてお祓いを致しますので、参加ご希望の方は絵馬をお受けいただければと思います。
絵馬を受けられて当日神事にご参加の方には絵馬1枚につき桃の枝を一本お付けいたします。(無くなり次第終了)
桃の枝をお渡しするのは雅楽の催しが終わってから、大会議室入り口で行います。
(11時10~15分位を予定)
なお手作りで作れる絵馬は枚数に限界がありましたので、今年から従来の手作りのものに加えて新しい流しひな絵馬も奉製いたしました。
当日は「壁びな」「四面びな」晴れていれば「階段びな」等様々おひな飾りがございます。
詳しくはインスタグラムをご覧ください。
花手水、お子さんが着られる簡易衣装などもございますので、お参りの際はどうぞお立ち寄りください。
なお十二単は特別にマネキンにて展示いただきますが、1日はマルシェの時間内、2日は流しひなが始まるまでのお時間しかご覧いただけませんのでご了承ください。
また今年は寒さの影響で開花が遅かったですが春を告げる梅の花が咲き、いよいよ花の季節を迎えようとしております。
当宮では昨年に続き、花重ねのクリア御朱印をお出し致します。
3月からはミモザ、桜、梅の「春一番~桜吹雪~」、5月からはアジサイ、チューリップ、スイレンの「彩色兼美」となり、一枚でもきれいですが二枚を重ねることで花が満開となり百花繚乱に咲き乱れます。
3月の特別御朱印と3月からの御歌御朱印は以下の通りです。
<ひなまつり>
女の子の健やかな成長と幸せを願う「ひなまつり」は、五節句のひとつである「上巳(じょうし)の節句」にあたります。また、桃の花が咲く時期であるため「桃の節句」という呼び方も馴染み深く、古くから親しまれています。
<春まいり/菫と蝶>
やわらかな春光に心躍る季節となりました。春に道端で咲く菫の花は、詩歌の題材として親しまれてきました。春の気配が満ちるころ、サナギの姿から変身し空を舞う蝶は不死不滅のシンボルとして戦国時代には武士に好まれました。
<御歌御朱印 春>(頒布期間3/1?5/31)
今回の御歌朱印は、日本の美しい風景を表す言葉を題材に、ご祭神宗良親王様の歌集「李花集」より、「花」「鳥」「風」「月」それぞれを詠った和歌を紹介してまいります。
3~5月「花」
ある朧月夜、親王様が淡い月の光を頼りに彷徨い歩いていると、ふと見事な梅の花を見出され、誘われるように次の歌を詠まれました。
「あやなしといはぬはかりそ梅の花 さける軒はの春の夜の月」
(あや無しと言はぬばかりそ梅の花 咲ける軒端の春の夜の月)
“軒から差し込む月の光を受けてこのように咲き誇っている梅の花は 誰の目にも触れずにいるなど道理が通らないと嘆いているかのようだ”
しかし梅の持ち主がわからず、後々目にすればよいとこの歌をしたため、花の枝に結びつけられたのでした。
※今年の3月2日おひなまつりの十二単無料着付け拝観ですが、毎年お願いしている先生が体調を崩され今年は中止となりました。ひなマルシェ(3月1日・2日)と2日11時半~の流しひな神事(流しひなは3月2日のみ)は通常通り行います。
十二単拝観の代わりに10時半~何か行えないか現在検討をしています。また決まりましたらお知らせいたします。
ひなマルシェはキッチンカーや手作り雑貨の店が集います。
天気が良ければひな人形の階段飾りもしてくださいます。
また流しひな神事に用いる絵馬を現在お出ししています。例年手作りの絵馬が足りなくなってしまっていましたので、今年から手づくりのものに加えて新たに絵馬を奉製いたしました。
裏に願い事を書いてご自宅にお飾りいただき、神事にて川に流してお祓いを致します。
当日に絵馬をお受けいただき、神事にて厄を移してお流しいただくこともできます。
今年の節分は2月2日でした。雨が心配されましたが、昨年の鳥居くぐり初めの時のように神事の際には雨が上がり追儺の神事を無事に執り行うことができました。
本年もみなさまがお身体健やかに、幸多い年でありますようお祈り申し上げます。
さて2月の御朱印は「立春大吉」と「福笑い御朱印」となります。
<立春大吉>
春の訪れを祝い、災いのない世を願う御朱印です。
地域性など諸説ありますが、古くは立春をもって新年という信仰もございました。
立春大吉はそんな新年を寿ぐ縁起のいい言葉です。
季節の変わり目、とりわけ年の変わり目には邪気や鬼など悪いものが入り込みやすいと考えられてきており、それを祓うのが節分の追儺(ついな)神事です。
追儺神事は弓を用いたり豆をまいたりと、全国の社寺でさまざま執り行われます。
また御朱印に描かれるへび(巳)は古くから豊穣の神として信仰されてきました。
へびは脱皮をすることから不老長寿や強い生命力につながる縁起の良い動物とされています。
<福笑い御朱印>
昔懐かしい「福笑い」をモチーフにした御朱印です。
突然ですがみなさん最近笑えていますでしょうか?
「笑う門には福来る」という言葉があります。笑うという行為は自身の心身によい影響を与えることが科学的にも証明されていますが、それだけでなく周りにも良い影響を与え福を招くことからこのように言われるのだと思います。
神社にお参りの方に昔ながらの遊びを通してぜひ笑顔になっていただき、福を招くような御朱印ができないかと思ってこの御朱印を考えました。
具体的にはハンコを押していただくことで、福笑いのように顔を完成させます。
押すのを難しくするために、一定の高さから目を閉じてハンコを押します。
※言葉では難しいのでインスタグラムに動画を投稿しています。ご参考にしてください。
南天の「難転厄割石」もそうですが、「災い(難)転じて福となす」という考え方は昔からあります。
福笑い御朱印でも少しの「難(困難)」を笑いに変えて福を招くように、三種類の難易度の高さを目安板に記しております。
※もちろん普通にハンコを押していただき、かわいいお顔を完成させていただいても構いません。
楽しんで笑うことを通して皆様のお心が穏やかになり、そうした優しい気持ちの循環が今年の明るい兆しとなり、福を招いてくれればうれしく思います。
あけましておめでとうございます。
本年も皆様にとりまして良い年でありますようお祈り申し上げます。
令和7年お正月(1月)の御朱印のお知らせです。
お正月にふさわしく「金字の御朱印」と「金紙の御朱印」となります。
①毎年恒例の金字の初詣御朱印。今年は緑色の紙を用います。
これまで紺(青)、赤ときましたので、三原色ということで緑といたしました。
コロナの時に行った紺紙に金の組み合わせはとても格調高いものとされ、かつて疫病退散を願う写経にも用いられています。
次に用いた赤色は力強さの象徴とされ、災いを除ける力があるとされます。
元々素木(しらき)だった神社の社殿が段々と赤い漆で塗るようになっていったのも、そうした信仰からです。
緑色は自然界の色でもあり、落ち着きを与えてくれますね。
昔から常緑として、一年を通して緑を保つ植物には特別な力があると信じられてきました。
緑色に安らぎを見出す精神性は、私たちのご先祖様からのDNAからきているのかもしれません。
②金紙の御朱印は開運招福で、松竹梅をあしらった縁起の良い御朱印です。
松竹梅は、日本の風土に根ざした吉祥文様で、松は不老不死、竹は節操、梅は清らかで高貴さを表します。
今年は羽子板の形も用いられています。
羽子板は遊び道具に使われるものと、飾り羽子板として女性の厄除けの意味合いで正月に飾られるものがあります。
画像ではわかりにくいですが、よく見ると羽子板部も模様があしらわれています。
御朱印を掲げて下から見ていただくとわかりやすいかもしれません。
御朱印は巫女さんが毎月考えていまして、本当に細かい所までこだわってがんばってくれています。
こだわりというと、当宮では人数の関係でどうしても特別御朱印は書置きのみの対応となっておりますが、毎月の特別御朱印及び御歌御朱印(今では鳥居竣工御朱印も)の「井伊谷宮」の字は手書きにこだわっています。
御朱印の種類も増えてまいりましてどうしても書けないものもございますが、門松同様続けられる限りはがんばっていきたいと思っています。
今年のお正月からコロナ以降出していなかった鈴緒と手水のひしゃくをお出し致しました。
また今年も中村美恵子さんに描いていただき、東伊場凧愛好会さんに凧にしていただいた干支凧を拝殿賽銭箱前に飾っています。
巳年の蛇は脱皮をする生き物。
これまで積み上げてきたものが一皮向けて、よりよく物事が進んでいきますようにお祈り申し上げます。
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