10月特別御朱印10月特別御朱印10月の特別御朱印は神無月(かんなづき)と名残月(なごりのづき)です。
どちらも10月の異名ですが、神無月の御朱印は秋の情景として知られる紅葉と鹿が描かれています。

昔から百人一首にも紅葉と鹿は詠われていますし、花札でも10月は紅葉と鹿が描かれていますね。実は花札で10月に鹿がそっぽを向いていることから、「シカト」という言葉は生まれたようです。
また秋に鳴く鹿の声を鳥の声に例えて、鹿を紅葉鳥と呼ぶこともあるそうです。

神無月というのは神様がいない月ではなく、「神の月」という意味です。秋は収穫が多い時期ですから、10月は稔りへの感謝を表す秋祭が盛んに行われます。

名残の月とは茶道で用いられる月の異名です。
茶道では新茶の時期が11月なので、茶壷に残るお茶も少なくなり名残惜しく感じる気持ちと、新茶への期待が入り混じった日本人らしい情緒を持つ言葉だと思います。

茶道において10月は特別で、この月だけは「金継ぎ※きんつぎ」の茶碗を出してよいとされます。
金継ぎとは一度割れたり欠けたりした茶碗を、漆を用いて修復する日本の伝統技法です。

そのため御朱印では一枚一枚巫女さんが茶碗に金の線を引いています。細かいタッチなので一枚一枚線が違ってきて、同じものがない特別な御朱印となっております。

茶の湯の侘び寂びの雰囲気や、日本独特の美意識をイメージした御朱印です。
イチョウも描かれており、金の線と相まって趣深く感じます。

加えて昨年10月からお出ししている当宮の重要文化財の刀剣「太刀 銘 国綱」の御朱印ですが、近々新しく変わることとなりました。10月ということはないですが、おそらく年内か年明け頃になるかと思います。また来年の当宮御鎮座150年の節目の年に向け、特別の御朱印・特別の御朱印帳を計画しております。どちらももう少し話が進みましたら再度お知らせ致します。

七五三七五三
また七五三の受付も致しております。
事前予約は必要なく、当日受付で午前9時~午後4時半までにお越しください。
ご祈祷料は一人3000円で、お守、紅白の千歳アメ、らくがき帳、クレヨンがつきます。
ご祈祷をせず千歳アメのみの方も、500円にてお出ししております。

七五三のお子様につきましてカメラマンの撮影料等はいただいておりませんので、他の参拝の方の邪魔にならないようにご配慮いただいて撮影下さい。

またお子さんの成長を願う碁盤の儀式も行っております。こちらは祈祷控殿に設置してございます。説明書きを近くに設置してございますので、ご祈祷をお待ちの際やご祈祷後にどうぞご自由に行ってください。写真を撮っていただいても構いません。

まゆ玉まゆ玉
10月から段々と境内にまゆ玉を飾ります。
まゆ玉は幸福を呼ぶ予祝の縁起物です。「予祝※よしゅく」とは願い事が叶う前に叶ったと先にお祝いをすることで、現実に引き寄せることをいいます。
まゆ玉はその可愛らしさからお子さんのお祝い飾りにも用いられます。

当宮では皆さんの希望や願いをまゆ玉短冊に託して境内に飾っていただくことができます。こうして飾られたまゆ玉は今の時期の七五三やお宮参りのお子さんのお祝い飾りともなります。
コロナ禍で大変な時だからこそこうした一人一人の未来を思う願いを集め、それが目に見える形でお祝いの飾りとなる様な試みができないかと今回のまゆ玉飾りを考えました。

まゆ玉まゆ玉
短冊まゆ玉は10月9日よりお出し致します。願い事を記入いただいたら願い串を置く台の上にお納めください。後ほど職員が飾り付けます。

またご自宅に飾るまゆ玉もお出ししております。こちらは水引であしらった梅もしくはシトラスリボンを用いて奉製しております。

梅は昔から松竹梅と言われ縁起のいい花です。水引がとても可愛らしいですね。
シトラスリボンはコロナ患者や医療従事者への差別防止運動のシンボルとされる結び方です。
神社ですので災いを祓う朱色のリボンを用いています。

まゆ玉まゆ玉
七五三やお宮参りなどお子様のお祝い飾りになりますので、どうぞご覧ください。
まゆ玉を飾っている青いマスには扇(おうぎ)が飾られています。扇は末広がりを表し、これからだんだんよくなっていくという縁起物です。
コロナを取り巻く状況もこれから段々とよくなっていってほしいという強い願いを込めて、扇も飾っています。